ヘルニアの種類

働き盛りに多い椎間板ヘルニア

ヘルニアにはいろいろな種類のものがあります。代表的なものとその特徴を紹介します。

腰の椎間板ヘルニア

脊椎の椎間板の髄核が飛び出したり、椎間板が膨らんで突出することにより、突出部位周辺の神経を圧迫したり炎症が起きて、腰痛だけでなく下肢の痺れ、疼痛、筋肉低下を起こします。坐骨神経症を伴うのが特徴です。20歳代~40歳代の働き盛りに多く腰痛の代表的病気の1つです。治療の基本は保存的治療ですが、保存的治療で効果が見られなかったり、膀胱直腸障害や重度の神経症状の場合は、手術が行われます。

頚椎の椎間板ヘルニア

30歳代から50歳代前半を中心に働き盛りの世代によく見られるヘルニアです。頚椎とは、頭を支える役目をしている骨で、椎骨の1種です。初期段階は首が痛んだり肩凝りがひどくなるといった局所的な症状から始まります。多くの場合、上半身に症状が見られますが、神経が広範囲に渡って圧迫されていると下半身まで症状が及ぶケースがあります。治療の基本は保存的療法です。

鼠径ヘルニア

本来ならお腹の中にある腹膜や腸の一部が、多くの場合、鼠径部の筋膜の間から皮膚の下に出てくる病気で、「脱腸」とも呼ばれています。鼠径ヘルニアには、「外鼠径ヘルニア」と「内鼠径ヘルニア」があります。鼠径ヘルニアは、年齢を問わず患者の80%以上が男性で、特に40歳代以上の男性に多いのが特徴です。腹圧のかかる作業や立ち仕事に従事する人に多く見られ、便秘、前立腺肥大、肥満、咳の多い人や妊婦も発症しやすいと言われています。

その他のヘルニア

そのほかにも、わずかではありますが、次のようなヘルニアがあります。

赤ちゃんの臍ヘルニア、大人の臍ヘルニア、白線ヘルニア、半月状腺ヘルニア、腹壁瘢痕ヘルニア、大腿ヘルニア、閉鎖孔ヘルニア、坐骨ヘルニア、会陰ヘルニア